どうも管理人の963Kumaです
今回のテーマは、「貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する」です
2009年6月5日発行 著者 橘玲さん
グローバル資本主義の台頭とともに、楽園を追われるようになったサラリーマン
望むと望まざるとにかかわらず、すべてのものがフリーエージェント化していく
残酷なまでに自由な世界を、どう生き抜くべきなのか?
「雇われない生き方」とそのための「ファイナンスの技術」を描いたベストセラー! (Google Books引用)
自由に生きることは素晴らしいとてもシンプルなこと
これは当たり前の思想だけど、誰だって自由は素晴らしい自由になりたいと思っている
自由の価値というものは今かつてないほどに貶められている
この国ではサラリーマンは社畜と呼ばれている
自由を奪われ会社に人生を捧げた家畜、すなわち奴隷の意味で彼らの滅私奉公ぶりや退屈な日常をあざけり見下すのがかっこいいとされていた時代がなおも続いてる
コロナか流行る中まだ、多くの人はタイムカードを押すために満員電車に揺られ自由とは程遠い日々を送っている
それが嫌だからといって会社を辞めて自分や家族が生きていくだけのお金を稼ぐ方法もない
今の世の中も非正規社員を正社員にせようと皆が大合唱している
若者に夢を聞くと正社員になることだと答える人や正社員でなければならないと聞くことも多い
社員とはサラリーマンであり、すなわち社畜のこと
驚くべきことにこの国ではいつのまにか社畜=奴隷こそが理想の人生になってしまい、多くの人が自ら会社に監禁される人生を望んでいる
自由の価値はかつてないほど失われた
そんな世の中において今こそ必要なのは自由に生きることの素晴らしさをみんなが思い出すこと
安定を得る代償に自由を売り渡すのはいい加減もうやめるべき気づくこと
安定なんてこの世の中に存在しない
安定を望んで会社の奴隷になっても今では変化が激しくすぐに会社が潰れてしまう時代
「サラリーマンを辞めて独立しよう」とか、そういうことじゃなくてこの変化の激しい時代に一人一人が自由に生きるための戦略を持たなければならない
グローバルな資本主義を生き延びるための方法を自らが考えなければならないということ
今の世の中は、未曾有の不景気になっていて安定という、かつての夢は急速にしぼんいる
今の時代に絶対に覚えておかなければならないのはこのより安定した職業なんてものは存在しない
まずは、世の中には安定などないと知ること
よく周りを見渡して考えてみてください。大企業が安定、公務員が安定、年金制度が安定、それは本当なのか?
現在大企業でも大規模なリストラが行われることも珍しくはない?
定年退職ではなく早期退職を募集する大企業も増えてきている
公務員でも赤字の自治体は職員のリストラや賃下げが当たり前に行われており公務員になれば安泰であるとはとても言えない
年金額も少子高齢化に大企業が加わって破綻する可能性すらある
健康保険や介護保険だって今のまま続けられるか分からない
いい加減に安定という、ありもしない夢や幻想を追うのをやめなければならない
ありもしない幻想を追い続けるから辛いし絶望もある
この世界の大不況が私たちに教えてくれたことは結局、国や会社は何もしてくれないんだということ
2019年終わりから始まったコロナ騒動で強く実感したとおもいますが、国や会社に安定や助けを求めても、それは逃げ水を追いかけるようなもので決して手に入ることはない
自分のことは自分で何とかするしかない
自分のことは自分で守ると漠然と言われてもいったい何をすれば良いのか?
簡単に言うとお金を稼ぐこと
お金を稼げば自由になれる
自由というのは曖昧な概念なんかじゃない
そんなものじゃなくてもっと具体的に決められるもの
自由とは人生を選択できる経済的な土台のこと
自分と家族を養うだけのお金がなければ結局国とか会社に依存する
誰かに依存しなくちゃいけない状態から脱する
何者かに経済的に支配されている状態は一般的に隷属
人は皆自分の人生を自分で選ぶべき
自由な人生にとって一番大事なのは自分の手でお金を稼ぐこと
そこで役立つのが「貧乏はお金持ち」
お金と世の中の関係が徹底して書かれている
難解な部分もあるが、分かりやすくまとめている
お金を稼ぐと言われても会社に勤める以外、方法が思いつかない」
なんて方はもう少し大きな視点で考えてみる
今、資本主義に生きている
まずは、資本主義の根本原理を抑えることう資本主義において私たちがお金を獲得する方法はたった一つしかない。
それは資本を市場に投資し、リスクを取ってリターンを得る
僕達が持っている手法の中で最も大きいものは人的資本と
人的資本とは働く能力
特に若い時はみんな自分の人的資本、すなわち労働力を労働市場に投資して給料というリターンを得ている
この人的手法は要するに金を稼ぐ力のことですから知識とかスキルによって一人一人違う
医者や弁護士といった大きな人的資本を持っている人はたくさん稼げるし、人的資本を少ししか持っていない人は貧しい暮らしで我慢しなければならない
必死になってこの人的資本を大きくするために高い学費を払って、MBAに通ったり、簿記などの資格を取ったりしている
できるだけ給料を上げる努力をしつつ、そのようにしてもらった給料から食費や家賃などの必要なお金を支払って手元に残ったお金が資本金になる
この資本金を資本市場に投資してお金を増やすことができる
最もわかりやすい投資が貯金でこれは銀行でお金を貸して利息を得る
今は金利が少ないからほとんど儲からない
大きく儲けたいならば株式に投資することも
これは儲けは大きいけど、損すれば大きいというハイリスク・ハイリターンの投資になる
このようにして私達は人的資本を労働市場に投資したり、金融資本を金融市場に投資したりして生きていくためのお金を得ている
一般的に言うと、若い時はお金がありませんから人的資本で稼いで年をとって働けなくなると貯金していた、金融資本と年金で生活するというのが一般的なパターンになる
この国の大抵の人がサラリーマンだとは思うサラリーマンは搾取されている、ということが何度も強調されている
搾取されているとは、一言で言うとサラリーマンの税と社会保険料が高すぎる、ということ
例えば年金保険料を考えてみると日本の年金制度というのは自営業者などが加入する国民年金とサラリーマンが加入する厚生年金のこの2つの制度が合体したもの
国民年金は所得にかかわらず60歳まで定額を積み立て、65歳から定額の年金を受け取るというシンプルな仕組み
この国民年金というのは極めてお得な金融商品
現在の国民年金は年間保険料が約20万円でそれを20歳から60歳までの40年間続けると総支払額は約810万円になる
それに対して期待だけの年金受給額は男性で約1157万円、女性では1690万円ですから男性は払った掛け金の1.4倍、女性は2.1倍が戻ってくる計算になる
この国民年金の特徴は加入者が自発的に保険料を納めるということなんです。
だから、もし国民年金を払っても、払った以上の金額をもらえないならば俺はやめとくわって言って国民年金を納めない人が増える
これは当たり前のこと
そうすると分かっていれば国民年金を納める人は誰もいなくなるので、国民年金はちゃんと得をするシステムを維持しなければならない
国民年金に入れば国民が得をします、ということは、皆さん当たり前ですが年金財政は赤字になる
もらった以上に多くのお金を返しているからそうなってくると、この赤字は誰が補填してくれるのか?
それはサラリーマンが加入している厚生年金
日本の保険制度は2つしかない
国民年金のツケは厚生年金に回すしかない
厚生年金はサラリーマンに対する強制加入
保険料が給料から勝手に天引きされるからぼったくるのにこれほど都合のいい仕組みがない
国民年金の赤字をサラリーマンにたかることによって埋め合わせている
払った掛け金が返ってこない、ぼったくられてると分かればねサラリーマンだって怒る
ところが厚労省は将来、厚生年金は2.1倍になって返ってくると称しているん
国民年金も得をして厚生年金も得をするなら、どんどん赤字が溜まっていて年金制度なんて維持できるはずがない
どこかにトリックが使われているわけ
トリックは厚生年金の保険料の半額が会社負担になっている
厚労省はそれを利用してサラリーマン個人が負担する半額の保険料を基準にすることで厚生年金の利回りを2倍にかさ上げしているわけ
実際に、会社負担部分を加えた全体の保険料で厚生年金の利回りを計算すると何と何と54歳以下のサラリーマンでマイナスになってしまう
厚生年金は男性に限れば現役世代のほぼ全員が払い損
現実にはサラリーマンがをおさめる厚生年金の半分は国民年金の赤字に使われて消えていくことになってしまう
さらにこうした理不尽な構造は、健康保険制度でも同じ
ざっくり言うと自営業者が得をしてサラリーマンが損をする仕組みになっている
サラリーマンが加入する組合健康保険というものだけが一方的にそんな仕組みになっている
「サラリーマンはそんなに搾取されていないんじゃないか?」と「年金などの社会保険料は会社が半分払ってくれるんだろ?」と、じゃあ自分は半分払わなくていいから、これはお得じゃないかと思った方がいるかもしれない
この会社が負担している社会保険料は人件費の一部
人件費の一部なので本来ならばあなたに支払われるべきもの
あなたが毎月10万円の社会保険料を納めなくてはならないとすると、半額の5万円を会社が払ってくれる
こう聞くと社員になれば保険料の半分は会社持ちだ、ラッキーだと考える人がいるんですが、これは間違っている
会社が支払う5万円は人件費の一部なので社会保険料の支払いがなければ本来あなたがもらえるはずのお金
社会保険料があるせいであなたの給料は本来よりも下がっている
サラリーマンは社会保険料という形で搾取されている
日本は海外に比べて所得税が安いなんて言われますが違う
これらはすべて税負担の重さを隠すためのまやかしの言葉
社会保険料を入れると景色がまるで変わってくる
はっきり言って日本の税はめちゃくちゃ高い
実際にサラリーマンはどれだけの税負担をしているのかということを具体的に知ろう
サラリーマンが支払わなければならない税といえば所得税、住民税、社会保険料がある
会社負担と社会保険料を加えたサラリーマンの実質の税の負担額はどのぐらいになるのか?
たとえば、年収600万円で計算しみるとまず年収600万円のサラリーマンが支払う社会保険料は全部で約172万円になる
会社が半分負担してくれるからこの半分の約86万円が問答無用で給料から天引きされることになる
この社会保険料は86万円で所得税と住民税を加えると合計で約115万円、600万円年収があったら115万円税金で取られる
これは年収の約2割に相当する
天引きされる115万円のうち、社会保険料が86万円所得税と住民税が29万円
という事は大半のサラリーマンにとって家計を圧迫しているのは税金じゃなくて社会保険料
所得税や住民税に対して3倍も社会保険料の方が高い
600万円のうち約2割しか取られないんだったら意外と税金高くない?
実はこれにもトリックがあるんですよ。先ほどの計算では社会保険料の半額の86万円で計算ふる
本当に支払わなければならない社会保険料は172万円
あなたの本当の年収を会社負担分の社会保険を加えた686万円として税金を計算してみる
そうすると実質税負担が約201万円、実質税負担率は29.29%と大幅に上がる
このようにサラリーマンは実質収入の3割を税と社会保険料で払っている
社会保険料の半額を会社負担にするというのはこの不都合な真実を知らせないためのトリック
社会保険制度の破綻を避けようとすれば日本は問答無用で給料から天引きされるサラリーマンから保険料を徴収するしかない
公的年金とか健康保険の財政が悪化すればするほど構造的にサラリーマンは搾取される
サラリーマンは大半自覚しておりませんが、実質税負担率3割というのは衝撃的な数字
一般のサラリーマンが生涯で得る収入の総額は3億から4億といわれている
このうち3割が税と社会保険料で取られるならばあなたが生涯に収める実質税負担はおよそ1億円になる
さすがに高すぎる
こんなに税金払っていたらお金持ちになれるはず
この重すぎる不安から逃れるために僕らは頭を使わなければならないわけ
どうすれば具体的に負担を減らすことができるのか?
それはサラリーマンを辞めて自営業者になること
サラリーマンのように会社から給料をもらっていると問答無用で最初に給料から天引きされてしまうため節税などが一切できない
できるだけで税金を払わずに節税するためには自営業者になること
一番強力な方法が法人を作ること
日本の税制度というのは大きく歪んでいてサラリーマンに厳しく自営業者と法人に優しくなっている
自営業者になれば税金が安くなり、法人になるともっと税金がお安くなる
何で自営業者とか法人になれば税金安くなるの、といえばそれは自営業者が法人だと節税ができるようになるから
自営業者に比べて法人は節税の幅がさらに広いと言われている
皆さん最近よく聞くフリーランスとかフリーエージェントというのは会社に雇われない生き方を選択した人達
近年はこのような人達がどんどん増えてきて、アメリカでは何と働いている人の1/4がフリーエージェント
このフリーエージェントが法人化したものをマイクロ法人
アメリカでは1300万社のマイクロ法人があって
11秒に一社の割合で自宅ベースのミニ会社が生まれている
アメリカでは会社に雇われない生き方が一般化すると同時にフリーエージェントのマイクロ法人化が進んでいる
なぜなら会社に所属するんじゃなくて、自分自身が会社になるのはその方が圧倒的に有利だから
会社を作ることによって個人とは異なるもう一つの人格、法人が手に入るんです。そうすると不思議なことが次々と起こるようになるんです。
ざっくり言うと、まず収入に対する税負担率が大幅に低くなる
まとまった資金を無税で運用できるようになる
さらにもっと驚くべきことに多額のお金をただ同然の利息でそれも無担保で借りることができる
言ってしまえばマイクロ法人とは国家を利用して富を生み出す道具
さて今まで話してきたことを一言でまとめるならば、サラリーマンは搾取されているからマイクロ法人を作って税金を減らすなどの様々なメリットを得ようといつこと
マイクロ法人がいいならなんでみんなそれやらないんだという疑問なのこる
それは誰もが正社員に憧れていること分かるように、日本の社会ではサラリーマン以外の生き方が圧倒的に不利であると信じられているから
会社から給料をもらう以外の生き方をみんな知らない
会社に雇われて言われたことだけをやっている方が楽だから
マイクロ法人をたてるとか正直めんどくさいし、よくわかんない、という人が多い
自分で何か事業を始めるということが考えられないという人もいる
そんなリスクは冒せない
先ほども紹介したとおりアメリカでは1/4がフリーエージェントで日本でも1/6がフリーエージェントだと言われいる
確かに昔ではフリーエージェントとかマイクロ法人というのは珍しい存在だったかもしれない
今はどんどん一般的になりつつある
今サラリーマンで本当にお金持ちになりたいと願うならマイクロ法人をたてるべき
さらに今自営業をしていて儲かっているなら、それを法人化してマイクロ法人にするべき
そうすることによって税制度の歪みからこぼれ落ちる様々なメリットを享受することができる
本気でお金になりたい人やお金に向き合いたい人はオススメ
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