洞窟おじさん

どうも管理人の963Kumaです
今回のテーマは、「洞窟おじさん」です
2004年4月1日発行 著者 加村一馬さん

【本の内容】

父母の虐待から逃れるために、中学1生だった加山一馬は、昭和30年代初めに家出をして、山に分け行って愛犬のシロとともに洞窟暮らしを始める

ウサギや鳥を獲り、イノシシをワナにかける工夫もできるようになる
高熱を出して、生死の境をさまようが、シロの介添えによって救われる
しかし、その愛犬も死んでしまう

家庭内では兄弟もいたそうですが、
なぜか幼少期の「洞窟おじさん」だけが虐待にあっていた

食事の際は一馬さんだけおかずがなく、
つまみ食いするものなら縛り上げて棒で両親に折檻

水汲みや風呂焚きといった手伝いは
一馬さんだけが両親に命令されていた幼少期

そんな姿を見た兄弟達に汚い物扱いされた幼少期の洞窟おじさん

幼少期の洞窟おじさんは両親の虐待から逃れるために、愛犬のシロと一緒に13才の時に家出

その後40年以上、足尾銅山の洞窟や河川敷で
ホームレス生活を続けていた

洞窟おじさんは40年間もの間、人目を避ける生活を送っておりヘビやイノシシ、魚などを食べて飢えを凌いでいた

洞窟おじさんはサバイバル生活の中で高熱を出してしまい
三途の川を渡る瀬戸際まで症状が悪化した経験もされた

その時、愛犬のシロがうなされている一馬さんの耳を噛んで意識が戻り、命を取り留めることができた

ふたりっきりで生き延びてきた家族のシロがこの世を去る日がやってくる

何十年か山生活をしたのち、あまりの空腹で自動販売機をこじ開けようをしたところを現行犯逮捕された洞窟おじさん

事情聴取してみると、洞窟おじさんは少年時代に家出をしたため、戸籍がまともに残っていなかった

見つかった洞窟おじさんも驚いたかが逮捕した警官の人達もさぞかしビックリしたと読み取れる

洞窟おじさんはのちに社会復帰していて
福祉施設で働いていました

警察に現行犯逮捕された後、川辺で知り合った人にお世話になっていた洞窟おじさん

しかし人間との慣れない生活を送ったせいか、
しばらくして逃げ出してしまった

再び河川敷での生活を始めた加村一馬さんで
彼に声を掛けたのが社会福祉法人三和会の職員さん

職員として働き始めた洞窟おじさん
始めは何度も逃亡をはかろうとした

その度に施設のスタッフから「逃げちゃダメ!」と
叱咤激励されたそうで、洞窟おじさんは、「ここに居ていいんだ」と思えた

幼少時代から人間不信に陥ってしまった洞窟おじさん
生まれてはじめてあたたかい人の心に触れるきっかけになったと思う

今を生きたい人、世の中が辛い人、行動したい人にオススメ

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