どうも管理人の963Kumaです
今回のテーマは、「世界最高の人生哲学老子」です
2016年6月29日発行 著者守屋洋さん
二千数百年前に著された、中国古典『老子』。汲々とした世の中にあって、超然として穏やかに生きる思想を説いたこの名著は、現代にも通ずる様々な知恵にあふれている。「上善は水の如し」「無為自然」などの章句を、中国古典の大家がわかりやすい現代語訳で紹介し、厳しい現実をたくましく、しなやかに生き抜くヒントを示す
老子が教える“道”とは?
老子は人生をうまく生きる方法として、「上善は水の如し」という言葉をある
これは「もっとも理想の生き方は水のようなもの」という意味
水は丸い器にいれると、丸い形になり、四角い器に入れると四角くなりまる
つまり相手に逆らわず、相手の出方に合わせられる「柔軟性」を持っている それに加えて、水は誰もが敬遠する「低い場所」へと流れていきます。誰もが敬遠する低い場所へ、自ら進んで流れていく様子を「謙虚さ」と例えている
現代は変化が激しい時代なので、既存の考え方が通用しなくなっている
著者は、老子の言う、水のような「柔軟性」と「謙虚さ」を合わせ持つことが、激動の時代を生き抜く上で重要と述べている
老子が教える“成功法”とは?
老子は“人生で成功するためのコツ”を6つ説いていまる
「安定しているものは維持しやすく、こじれていない問題は解決しやすい」
「脆弱なものは壊れやすく、微細なものは分散しやすい」
「こじれる前に処理し、乱れる前に収拾する」
「一抱えほどの大木も、もとはといえば、ちっぽけな苗木から成長した」
「九階建ての宮殿も、土台固めから着手し、百仭の高さに登るにも足元の一歩から始めなければならない」
「自然の道理を無視して、作為を弄し、我執にとらわれるなら必ず失敗する」
「我執にとらわれないから、失うこともない」 著者は、これら6つを「物事はこじれる前に処理し、細事にも手を抜かず、最後まで緊張感を持続させる」と要約している
仕事をしていて、小さなミスに気が付いた時、つい「忙しいから後にしよう」と思ってしまいる
しかし、この小さなミスが原因で、大事になってしまったというのは、枚挙に暇がありません。たとえそれが細微で小さなことでも、慎重に物事に対処することが、成功につながる
老子が教える“リーダー像”とは?
老子は成功するリーダーに欠かせない要素として、「猶としてそれ言を貴ぶ。功を成し事を遂げ、而して百姓は我自ら然りと謂う」
意味は、「立派な指導者は弁解も宣伝もしないすばらしい成果をあげても、それが彼の働きだとは認識されない。そんなあり方が理想なのである」つまり、一言で言えば「存在感のないリーダーこそ一流」ということ
普段は存在を意識せず、負担も感じず、有難いと感じることもないという存在が、理想のリーダー これに加え、リーダーに必要な資質が2つあります
「人材の登用」「権力の要は掌握している」
「人材の登用」とは、有能な人材を適材適所すること
人材をうまく治めることは、リーダーにとって必要な資質
「権力の要は掌握している」とは、人事権や財務権など、組織の要となる権限をしっかりと持っていること
組織の統制を保つ上で、必要な資質
老子の思想のベースは、「シンプル」
枝葉末節にこだわらず、執着を手放すことで、人生が拓かれていくのです。これは物に限らず人間関係、ひいては自らの思考ですら、共通する概念です。自分に必要のないものを手放していくことで、自分の大事なものだけが残り、自分らしい人生を歩むことができる
手放したい人、捨てたい人減らしたい人にオススメ
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